映画「ハイド・アンド・シーク」(サスペンススリラー)
2007年03月27日
![]() | ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ〈特別編〉 ロバート・デ・ニーロ (2006/04/28) 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン この商品の詳細を見る |
デイビッドとエミリー親子に悲劇が突然訪れた。彼らの妻であり母だったアリソンが、自ら命を絶ったのだ。浴室で手首を切り、血まみれになった母の姿。それはまだ9歳のエミリーにはあまりに大きな衝撃だった。そして、すっかり心を閉ざしてしまったエミリーに対して、心理学者であるデイビッドはなんとか娘の心の傷を癒そうと、ニューヨーク郊外の湖のほとりにある静かな町へと移り住む。しかし、エミリーは周囲と打ち解けようとせず、地下室で"見えない友達"チャーリーと遊ぶようになっていく。だが、チャーリーはエミリーのただの遊び友達ではなかった。チャーリーの存在が、デイビッド親子の生活を脅かし始めていく。愛する娘のために、デイビッドはすべてを投げ打つ決意をするが、それはさらなる悲劇の序章に過ぎなかった……。
(アマゾン抜粋)
ストーリー的にはよくありがちなパターンではあるけど、私は単純に怖くて楽しめました。
私でも途中からきっとこの人が犯人だろうなあって思ってしまったくらいなので、きっと大勢の人がわかっちゃうんでは?
ロバート・デ・ニーロの演技は安心できますね。
さすが名優です。
でもダコタ・ファニングのすごいこと!!
この映画が怖いのは、ダコタちゃんの演技の賜物でしょう!
本当に彼女は上手ですね。
ラストがちょっと「えっ?」っていう終わり方でかなり気になりますが。
なかなか面白かったです。
久々にこういうこてこてのサスペンススリラー見ました。
★★★
小説「使命と魂のリミット(東野圭吾)」(ミステリー)
2007年03月26日
![]() | 使命と魂のリミット 東野 圭吾 (2006/12/06) 新潮社 この商品の詳細を見る |
心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。(アマゾン抜粋)
主人公の研修医「氷室夕紀」は、中学生のとき父親を大動脈瘤の手術により亡くしている。
そして今そのときの執刀医・西園の元、ある目的を胸に秘め研修医として働いている。
ある日その病院に一通の脅迫状が届く。
それは入院している自動車会社の社長への復習を目的とされたもの。
主人公の父親を執刀した西園もまた、夕紀の父親に対して複雑な思いを持たざる事件を経験していた。
そしてそれとは別に脅迫状の犯人の、自動車会社の社長に対する恨みもまた悲しい事件が原因。
いろいろな人たちの複雑な思いが交差し、話は進んでいく。
死んだ父親の言葉
「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っているものなんだ。誰もがそういうものを持って生まれてきてるんだ。」という言葉がこの小説のキーワード。
その言葉どおり、夕紀をはじめ、犯人とかかわる看護師・この事件を担当する刑事・西園など多くの人たちが自分の使命を果たそうとしている姿はとても感動する。
何だかうまく表現できないが、ラストは本当にさわやかな終わり方で
これまた読み応えのある一冊でした。
この本も、ほぼ一気読み(笑)
やっぱり東野圭吾は文章力にたけてるなあってつくづく思いました。
★★★★
本「黒い春(山田宗樹)」(サスペンス)
2007年03月22日
![]() | 黒い春 山田 宗樹 (2005/10) 幻冬舎 この商品の詳細を見る |
監察医務院に運び込まれた遺体の肺に未知の黒色胞子が発見された。それから一年後の五月、口から黒い粉を撤き散らし、苦悶の表情を残し絶命するという黒手病の犠牲者が全国各地で続出する。厚生省で急遽研究チームが召集され監察医・飯守俊樹もその一員に加わるが、彼らでさえすぐに打つ手はなかった。ただ、飯守たちは黒手病で亡くなった人々が滋賀県に多いことに着目し、一人の歴史研究家にたどりつく―。黒手病感染者がでる来年五月までの究明に向け、飯守たちは再び動きはじめた。いま、愛する者のために男たちの不屈の闘いがはじまる。歴史から消された一人の異邦人と、黒手病の謎に迫る傑作書き下ろし長編。(アマゾン抜粋)
「嫌われ松子の一生」で有名な山田宗樹さんの2005年の作品。
その有名な「嫌われ松子・・・」は読んだことの無い私だが
山田さんとの出会いは「死者の鼓動」という一冊だった。
この本がとてもよく、その後は続けざまに何冊か読んだ。
そしてこの「黒い春」は、WOWOWでドラマ化されるというのでそれにあわせてあわてて読みました。
黒い粉を吐いて死ぬ「黒手病」をめぐって、三人の研究者(監察医・研究所所長・若い研究員)が原因究明に奔走する姿がとても印象的。
未知の病原体の恐怖がひしひしと伝わってきて、かなり怖いお話でした。
実際、未知の病原体が発見された際の研究者・厚生労働省など、携わる方たちの必死の思いがとてもよく伝わってきた。
ドラマは本と比べると、短い時間の中でわかりやすくするためか、かなり設定が変更されていたりする。
でもどちらも人間の命の尊さを考えさせられるとてもいいお話でした。
山田宗樹さんの作品が好きな理由は、最後がとてもさわやかなこと。
必ず希望が持てるような終わり方になっている。
最初の本を読んだときも、とても感動したのを覚えている。
このお話も少し希望の光が見えるような終わり方で、内容は恐ろしいけどとても読み応えがある一冊でした。
山田宗樹さんの新作が今から楽しみです。
★★★★
小説「二重誘拐(井上一馬)」(ミステリー)
2007年03月17日
![]() | 二重誘拐 井上 一馬 (2006/10/19) マガジンハウス この商品の詳細を見る |
突然失跡した若い女性たち。しかし、彼女たちは2、3年後には戻ってくるのだ。帰還した失跡者はなぜか多くを語らない。謎の誘拐犯はいかにして彼女たちをいまだ支配しているのか?翻訳家井上一馬さんが初めて書き下ろした長編ミステリー。(アマゾン抜粋)
私、この本はまりました!
時間的に出来ませんでしたが、一気読みしたい気分の本でした。
単なる謎解きのミステリーとは違いました。
若い女性が誘拐され、その2.3年後に帰ってくるという事件が起こる。
身代金要求など、犯人からの要求は一切無し。
警察の事情聴取にも、監禁され乱暴されたと言うことしか情報はなく、そのうち誘拐された本人や家族からも、そっとしておいて欲しいと言われ捜査は迷宮入りするかと思われたが、主役のベテラン敏腕刑事の力によって意外な事実もわかり解決されることになる。
この話は犯人をどう追い詰めるかとか、犯人に対しての何かがあるわけではなく、もちろん犯人はどんな人物か?ということは捜査の重要な部分名わけだけれど、ほとんど犯人は出てこない。
後半で、犯人の異常性を出すために少し登場するが、名前などは最後にわかるのみ。
この話は人間ドラマだと思う。前回の「赤い指(東野圭吾)」もそうだったけれど、こちらはこの刑事と被害者の一人の元恋人、また違う被害者の父親の精神面がとてもよく描写されている。
特に刑事の犯人に対する怒りと、被害者に対する思いやりはとてもすばらしいものだと思いました。
元恋人の彼女を思い続ける心にもまた涙しました。
確かにこんな犯罪起きたら、本当に恐ろしいことだと思う。
でもそれ以上に、彼らの行動、やさしさ一つ一つが私の心にズンっと
来て感動した一冊となりました。
ラストもどうなったとは書いてないんだけど、きっとこうなるだろう。
こうなって欲しいという終わり方で、だからといってモヤモヤした終わり方ではなく純粋によかった・・・と思える小説でした。
★★★★★
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